情報セキュリティ対策で真っ先にあげられるのが、ウィルス対策です。コンピュータウィルスにはたくさんの種類があり、ワーム、トロイの木馬などは合わせてマルウェアとも呼ばれます。最近ではファイルレスマルウェアといったプログラムレスのウィルスや、デバイス内のデータを暗号化し、復旧するための身代金を要求するなどのランサムウェアといった方法も増えています。
昔からウィルス対策は巧妙化するウィルス開発者との「いたちごっこ」といわれています。ウィルス対策ソフトを常に最新にアップデートし、ウィルスに感染しないようセキュリティ教育を徹底することが大切です。また、これまでのようにパターンマッチングでウィルスを検知する方法よりもデバイスやプログラムの動作によって不正侵入を検知する次世代のウィルス対策システムの導入も効果的です。
サーバーやシステムへの攻撃として代表的なのが、大量のデータを送りつけてサーバーをダウンさせるDoS・DDoS攻撃です。他にもOSやデータベース、ミドルウェアなどの脆弱性を狙ってデータを盗んだり改ざんするハッキングなどがあります。
対策としては、社内や業界内だけでなく日本社会や世界的な規模でセキュリティインシデントを共有し、攻撃の原因となる対策について情報を共有することが大切です。常に最新情報を入手し、ソリューションをチェックし、必要な対策を導入または実装していくことが求められます。
不正アクセスがなぜ起こるかというと、ウィルスやサーバー、システムへの攻撃で流出したIDやパスワードを悪用されたり、「1234」などの単純なパスワードを使ったことによって認証が突破されるハッキング攻撃などが原因です。攻撃はこのようにして得た情報で社内ネットワークやシステムに侵入し、ウィルスを仕込んだり情報を盗んだりします。
今までは不正アクセスを防ぐためにファイアウォールといわれるインターネットと社内ネットワークとの境界に壁を作って外部からの侵入を防ぐ対策をしていましたが、一度突破されてしまうとどうすることもできないのが問題でした。そのため、それを防ぐためにこのような境界型ではなくEDRやゼロトラストセキュリティといった侵入されることを前提としたセキュリティ対策に切り替えるのが重要です。
EDRはデバイスやプログラムの振る舞い動作を監視し、ウィルスの侵入を検知します。迅速に隔離または除去ができ、調査や復旧までの時間が短くできるメリットがあります。
最新のゼロトラストセキュリティは、全てのアクセスを常に監視し全てのタイミングで正しいアクセスかどうかをチェックする仕組みです。
もしフリーランスのセキュリティコンサルタントとして仕事を探すのであれば、フリーランスエージェントを活用するのがベストです。エージェントを介することで仲介手数料を取られるのではという懸念があるかもしれませんが、フリーランスの場合は直接契約をするよりもエージェントを介した方が単価交渉などもしやすく、仲介手数料を取られてもプラスになる場合が多いです。営業の手間が省ける上に高単価案件が獲得できるため、効率的です。
フリーランスになるならフリーランスエージェントを利用しようの詳細を見る>セキュリティコンサルタントの仕事に興味があるものの、どうやって目指したらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。未経験から目指すのであれば、セキュリティエンジニア・システムエンジニア・社内SE・情報システム担当・インフラエンジニアなど、情報セキュリティ対策に関連する他職種からのステップアップが一般的な流れです。現場経験とスキル習得に加え、学習のきっかけとして関連資格の取得に挑戦するのもおすすめです。
セキュリティコンサルタントの目指し方の詳細を見る>情報セキュリティ対策は、3つの種類に分けることができます。1つは従業員教育などを主とする人的対策、もう1つは不正アクセスやサイバー攻撃に対抗する技術的対策、そして3つ目が入退室管理など盗難防止の物理的対策です。クラウドサービスの浸透・テレワークの推進など、時代と共に働き方が急速に変化し、それに伴って情報セキュリティ対策はますます難易度が上がっています。セキュリティコンサルタントの腕の見せ所ともいえるでしょう。
【種類別】情報セキュリティ対策の詳細を見る>