セキュリティコンサルタントに求められるスキルは、ビジネスから法律まで幅広い分野の知識と経験が必要です。また提案力なども必要になってきます。セキュリティに関する技術だけではセキュリティコンサルタントとして活躍するのは難しいでしょう。
とはいえ、セキュリティに関する知識と経験があるのは最低条件ともいえます。あらゆるセキュリティ対策の事例を把握しておかなければなりません。さまざまなプロジェクトの参加経験を通じてノウハウを貯めることも大切です。どのような対策をすればどのような情報を守ることができるのか。サイバー攻撃などは日々進化していきますから最新情報を収集し、常に自分の知識をアップデートしていかなければなりません。
ネットワークの知識やセキュリティ対策の対象となりえるアプリケーションについての情報も把握していなければなりません。使用するアプリケーションはクライアントによって違います。ネットワークなどのインフラも規模から導入時期まで同じ環境はないといえます。正しいセキュリティ対策を行うためには古いアプリケーションやネットワークから最新のものまで幅広い知識が必要となります。最新情報はもちろんのこと広く普及している古い情報についても把握しておかなければなりません。
情報セキュリティの現場において、なにかトラブルが発生する前から防止策を考えて実行していくことが大切です。そのためには起こり得るトラブルを想定し、仮説を立てる力が必要です。セキュリティコンサルタントは、課題や問題を正しく判断して正しい対策を講じていかなければなりません。発想力や洞察力などのスキルも必要な仕事です。そうした力があればシステムのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
クライアントの全てがセキュリティに詳しいわけではありません。ITリテラシー自体が低いことも少なくありません。そうした相手に専門用語を使用しても理解を得ることは難しいでしょう。セキュリティコンサルタントは、どんな人でも理解できるようセキュリティの問題点、改善点などをプレゼンできる能力が必要です。コンサルタントは技術寄りではありますが、営業的な要素が多い仕事です。
セキュリティコンサルタントはエンジニアとは違い、作業をするだけではありません。セキュリティ対策の提案から交渉、システムに関するヒアリング、セキュリティ対策の実施説明など、クライアントとのやり取りが多い仕事です。円滑にコミュニケーションを取りながら計画を進めていかなければなりません。
もしフリーランスのセキュリティコンサルタントとして仕事を探すのであれば、フリーランスエージェントを活用するのがベストです。エージェントを介することで仲介手数料を取られるのではという懸念があるかもしれませんが、フリーランスの場合は直接契約をするよりもエージェントを介した方が単価交渉などもしやすく、仲介手数料を取られてもプラスになる場合が多いです。営業の手間が省ける上に高単価案件が獲得できるため、効率的です。
フリーランスになるならフリーランスエージェントを利用しようの詳細を見る>セキュリティコンサルタントの仕事に興味があるものの、どうやって目指したらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。未経験から目指すのであれば、セキュリティエンジニア・システムエンジニア・社内SE・情報システム担当・インフラエンジニアなど、情報セキュリティ対策に関連する他職種からのステップアップが一般的な流れです。現場経験とスキル習得に加え、学習のきっかけとして関連資格の取得に挑戦するのもおすすめです。
セキュリティコンサルタントの目指し方の詳細を見る>情報セキュリティ対策は、3つの種類に分けることができます。1つは従業員教育などを主とする人的対策、もう1つは不正アクセスやサイバー攻撃に対抗する技術的対策、そして3つ目が入退室管理など盗難防止の物理的対策です。クラウドサービスの浸透・テレワークの推進など、時代と共に働き方が急速に変化し、それに伴って情報セキュリティ対策はますます難易度が上がっています。セキュリティコンサルタントの腕の見せ所ともいえるでしょう。
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